ちびキャン購入にかかった費用感|本体価格だけではわからないキャンピングカーのお金の話
はじめに|やっぱり気になる、お金の話
前回の記事では、我が家が装備を考えるときに意識したことや、装備の優先順位についてお話しました。
でも、やっぱり一番気になるのは
「で、実際いくらかかったの?」
ということだと思います。
今回は、なんと!
実際にどんなところでどれくらい費用が増えたのか「我が家の実例」です。
体験談としてのリアルを率直にお伝えしたいと思います。
とはいえ、具体的な金額は、ベース車種やビルダーさん、選ぶ装備によって大きく変わります。
ですので、この記事では費用感を掴むために、「どんなところで費用が増えやすいのか」「実際に検討して感じたこと」を中心に書いていきます。
これから費用を考える方の参考になれば、とても嬉しいです。
📋 こんな方に読んでほしい
- キャンピングカーの費用感をリアルに知りたい
- 本体価格以外に、何がどれくらいかかるのか気になる
- オプションでどれくらい金額が変わるのか知りたい
🗒 この記事の目次
01|本体価格だけでは終わらない。見積もりの中身
以前の記事で、「キャンピングカーは本体価格だけでは決められない」という話を書きました。
我が家が購入したのは、埼玉県のキャンピングカービルダー「リンエイ」の「コンパクトバカンチェス-N MoMo(もも)」です。
乗車定員4名、就寝人数2名のミニキャンパー。
見積もりは大きく分けて4つのブロックでできていました。
| 料金の内訳 | 具体的な内容 |
|---|---|
| ① 基本車両価格 | ベース車+標準装備の架装(約450万円) |
| ② 車両関連オプション | グレードや駆動(2WD/4WD)、特別塗装色、バックビューモニター、インテリジェントキーなど |
| ③ 架装オプション | クーラー、リチウムイオンバッテリー、外部充電、サブバッテリーモニターなど |
| ④ 諸費用 | 改造申請や登録関係の費用+税金・自賠責保険などの法定費用 |
我が家の場合、③の架装オプションだけで約150万円。
後述しますが、大半がクーラー関連の費用です。
④の諸費用も約26万円…。
避けられないとはいえ、法定費用もまとまるとそれなりの額になります。
「本体価格だけでは終わらない」を、身をもって体験しました😂

✅ 標準装備が充実していると、結果的にお得なことも
我が家のちびキャンは、走行充電システム、95Ahサブバッテリー、100Wソーラーパネル、2000Wインバーター、電子レンジ、40L冷凍冷蔵庫、小型シンクなどが標準装備に含まれていました。
ざっくりとした比較になってしまいますが、標準装備としては充実している方だと思います。
標準装備はビルダーさんによって本当にさまざまですので、「展示車についている装備が標準とは限らない」ことを念頭に、必ず確認してください。
ちょっと…いや、かなり嬉しかったのは、後部居住空間全面の遮光カーテンが標準装備だったこと。
カーテンはオプションのビルダーさんが多い印象です。
しかもこのカーテンが、かなり優秀✨️
プリーツカーテンでとても収まりがよく、クルマ本体にカーテンを留めるための金属ボタンがついているので、走行中もカーテンがパタパタ揺れないのです!
プリーツも珍しいし、ボタンで留めるので、カーテンを入れておく「受け」がないのですっきり見える。
費用とは関係の薄い地味なポイントですが、車中泊の目隠しとして必要なものだけに、とってもありがたい装備です。
💡 諸費用にも、見落としがちなものがある
諸費用の中には、キャンピングカーならではの「改造申請」や「改造車検」の費用も含まれていました。普通乗用車の購入では出てこない項目なので、ちょっと新鮮でした。
諸費用に含まれる「環境性能割」は約7万2,000円。
旧・自動車取得税にあたる税金です。
この環境性能割、2026年3月31日で廃止されました。2026年4月1日以降に買う方は、一切かかりません。
いいな〜、7万2,000円も減るのか…
純粋にうらやましいです!笑
ちなみに、我が家は2024年12月に契約して、2025年5月に納車。申込金・中間金・残金と、3回に分けて支払いました。
キャンピングカーは契約から納車まで時間がかかることが多いので、支払いのタイミングも最初に確認しておくと安心です。
02|我が家がいちばんお金をかけたのは「クーラーと電源まわり」
我が家にとって、車内クーラーは「絶対に必要な装備」。
そもそも愛犬のためにクーラーをつけたくて始まったクルマ探しなので、ここは悩みませんでした。
クーラーをつけることは全く悩まなかったけれど、ダントツでいちばん高いオプションでした。
我が家の場合、ルーフトップクーラー本体が約76万円。
クーラーを快適に使うための充電器や外部電源まわりで約18万円。
そして極めつけは、以前の記事で書いたバッテリー問題。
標準の鉛ディープサイクルバッテリー(95Ah)から、400Ahのリチウムイオンバッテリーへの増設・変更で、プラス44万円でした。

高額なので最後の最後まで悩みましたが
- バッテリー残量を気にせずクーラーをしっかり使いたい
- 充放電回数が鉛バッテリーの5倍以上
- 電気を使い切っても回復が早い
- リセール価格に大きく影響する
ことを考えて、我が家には必要な投資と判断しました。
こうして並べてみると、約150万円の架装オプションのうち、大半が「クーラーとそれを動かす電源まわり」。
「クーラーをつけるだけ」なのに、付随して芋づる式に金額が積み上がっていく…。これがキャンピングカーの見積もりのリアルです。
だからこそ「あなたにとって絶対に必要な装備」から予算を組み立てていくことが、とても大切だと思います。
03|ビルダーさんへの支払い以外に必要だったもの
納車が近づいてくると、今度はビルダーさんへの支払い以外の出費が始まります。
我が家の場合、実際にかかったのはこんな感じです。
| 納車前後にかかったもの | 金額の目安 |
|---|---|
| スタッドレスタイヤ&ホイール一式(ナット・工賃込み) | 約11万円 |
| カーナビ(ディスプレイオーディオ)+取付工賃 | 約7万円 |
| カーコーティング | 約4.5万円 |
| ドライブレコーダー本体 | 約4万円 |
| ETC本体+セットアップ | 約3万円 |
合わせて、ざっと30万円。
さらに寝具や収納グッズ、日除けなどの小物類がかかってきます。ひとつひとつは小さくても、積み重なるとそれなりの金額になりました。
やっぱりいちばん大きかったのは、スタッドレスタイヤでした。
ベースが商用車なので、重量に対応するタイヤ・ホイールのバリエーションが少なく、選択肢が限られるのも高くつく原因です。

ドライブレコーダーは、本体を自分たちで用意して、取り付けはビルダーさんに納車前にお願いしました。架装に合わせて配線をきれいに仕上げてもらえるので、この方法はおすすめです。
ビルダーさんによって取り付けを受けてくれるもの、受けてくれないものがありますので、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
⚠️ 自動車保険は「車両保険」に注意
忘れてはいけないのが自動車保険です。
保険料自体は普通乗用車とそれほど変わりません。
ただし、車両保険をつける場合は架装部分の価格がのってくるので、保険金額が大きくなります。
また、キャンピングカーのような特殊車両や、価格が1,000万円を超えるようなクルマは、そもそも取り扱いのない損害保険会社もあります。
「買った後で、入りたかった保険に入れない!」とならないよう、検討の段階で確認しておくのがおすすめです。
04|普通乗用車からちびキャンになって、上がった費用・下がった費用
キャンピングカー(8ナンバー登録)になると、維持費も少し変わります。我が家の場合はこんな感じでした。
| ⬆️ 上がった費用 | 自動車保険(車両保険に架装分がのるため) 車検の回数(乗用車は新車から3年→2年ごと、8ナンバーは新車から2年→2年ごと) |
| ⬇️ 下がった費用 | 自動車税(8ナンバーのキャンピングカーは、同じ排気量の乗用車より2割ほど安い税率) |
| ➡️ 変わらなかった費用 | 高速代(ちびキャンサイズなら8ナンバーでも普通車料金のまま。休日割引もちゃんと使えます) |
「キャンピングカー=維持費がすごく高い」というイメージがあるかもしれませんが、ちびキャンサイズなら、上がるものもあれば下がるものもある、というのが実感です。
05|確かに費用は高い。でも「何に価値を感じるか」「何に幸せを感じるか」が大事
ここまで読んで、「やっぱり高いなぁ……」と感じた方もいると思います。
正直、高いです。
我が家も最終的な総額は600万円台半ばになりました。
ただ、キャンピングカーにはリセールバリューが高いという特徴があります。
年数が経っても価値が残りやすいのは、普通乗用車にはない大きなメリットです。
そして何より、愛犬とのお出かけのしやすさ、日常使いできる気軽さ、思い立ったら出かけられる旅の自由度、好きなところで休める柔軟性。
金額だけでは測れない「お値段以上」の価値を日々、実感しています。
06|これから検討する人に伝えたいこと
まとめとして、これから検討する方に伝えたいことを3つだけ。

1.納車されてからが本番
キャンピングカーは、買って終わりではありません。自分たちが使いやすいようにカスタマイズしていく、その過程こそが楽しいのです。
だからこそ、購入時に予算を使い切ってしまって、納車後にお金で悩むのはもったいない。余裕を持った予算計画をおすすめします。
2.「本体価格」ではなく「総額と優先順位」で考える
見積もりは、本体価格+オプション+諸費用+納車後の出費まで含めた総額で考える。そして、装備は優先順位で考える。
この2つで、選択のモヤモヤはかなり整理できると思います。
3.使う場面がイメージできると、削れる装備が見えてくる
たとえばソーラーパネル。
スキーやサーフィン、キャンプなど、現地でクルマをあまり動かさない過ごし方をするなら、停まっている間も充電できるソーラーパネルはとても心強い装備です。
逆に、移動しながら旅をするスタイルなら、走行充電システムがしっかりしていれば、ソーラーパネルの優先度は下がるかもしれません。
自分たちの使い方がイメージできていると、「必要な装備」と「削ってもいい装備」の判断がしやすくなります。
おわりに|高い買い物だからこそ、納得して選びたい
具体的な金額は、車種やビルダーさん、装備内容によって大きく変わります。
我が家の場合、最終的には当初想定していた「普通乗用車+必要な装備」よりも高くなりました。
それでも、車内クーラーや電源まわり、快適な居住空間など、我が家に必要なものを全部含めて考えると、ちびキャンを選んだ意味はとっても大きかったと今、あらためて感じています。

高い買い物だからこそ、「金額だけ」で考えず、「自分たちは何にお金をかけたいのか」を納得して選ぶ。
幸せにつながる費用は、豊かな消費。
幸せにつながらない費用は、無駄な浪費。
私たちは「幸せな経験に投資したんだ」と実感しています。
あなたにとって、幸せにつながるモノ・コトはなんですか?
この記事が、納得できる選択のための材料になったらとても嬉しいです。


